簡単に貯金が増える!貯蓄を自動化する方法【アメリカ版】

今回は「なかなか貯金が増えない」とお悩みの方のために、貯蓄を自動化して効率的にお金を増やす方法について書きました。

前置きが少々長いので、すぐ本題に入りたい方は、目次の「自動的にお金を増やす方法」をクリックしてくださいね。

貯金残高ゼロ→150万円

若い頃、私はまったく貯金できないタイプでした。そんな私が残高ゼロから150万円を貯めることができた理由について話します。

貯金できるようになったキッカケ

20代で働きはじめたばかりの頃、貧乏な大学時代を過ごした私はその反動で、まとまった収入を手にして大興奮。収入のほとんどを使いきる生活をしていました。

当然、手元にお金が残るはずがありません。

そんな日々を送っていた私でしたが、夫と出会い、渡米することになったことがキッカケで渡米費用と当面の生活費を貯めなければならなくなりました。

それまでとは打って変わって、一気に節約モードに突入。ランチは外食せずにお弁当を持参。出費の大きい誘いはすべて断りました。

その頃はありがたいことに実家暮らしだったのでお金を貯めるのはカンタンでした。

一年後には無事150万円をたずさえて渡米することができました。

ひかり

ゴールがあると人ってがんばれるんだね〜!

 

一年で150万円貯められた理由

このように一年という短期間で150万円を貯めることができたのは、お金を増やすことを最優先にしたからです。

実家暮らしだったのでそれまでもお金はもっと貯められたはず。なのに貯められなかったのは、それまでの私にとって、お金を貯めることの優先度が低かったからです。

 

短距離走型貯蓄 vs マラソン型貯蓄

20代の頃の私のように、短期間で一気にお金を貯める「短距離走型貯蓄」はそう難しくありません。

本当に難しいのは、具体的な目標がない状態で、長期的な視野を持ちつつコツコツお金を増やす「マラソン型貯蓄」。

実際にマラソンを走りつづけるにもいくつかコツがあると思います。

  1. 走り方のフォーム(型)を決める
  2. ペース配分を考えて無理な加速をしない
  3. 適度に水分補給をする

1〜3を守ることで体の負担を軽くし、体力を消耗せずにマラソンを走り切ることができるのです。

このマラソンの例と同じようなことがマラソン型貯蓄でも言えます。

  1. 貯蓄の定型を決める
  2. 途中で挫折してしまうような無理な貯蓄をしない
  3. ときどきテコ入れ(メンテナンス)する

これらを意識しながら、いよいよ自動的にお金を増やす方法について書いていきます。

 

自動的にお金を増やす方法

お金を自動的に増やすうえで重要なことは、貯蓄するための決まった型をつくることです。

私はこのような型を「自動貯蓄プラン(Auto Savings Plan)」と呼んでいます。ひとたび作ってしまえば、その後はほとんどノータッチでOKなのでとても楽です。

下図は私が使っている自動貯蓄プランで、お金の流れを表しています。左上の「収入」からスタートして、①〜⑥までお金を設定した配分どおりに移動します。

 

収入(2,000ドル)の自動貯蓄プラン

収入を仮に2,000ドルと設定して、上図の自動貯蓄プランでお金の流れを追ってみましょう。

STEP ①
会社 → 自分の401K(確定拠出年金)に入金
収入の5%(100ドル)入金
STEP ②
会社 → Checking Account(当座預金口座)に入金
残高(1,900ドル)入金
STEP ③
Checking Account → Savings Account(普通預金口座)へ移動
収入の30%(600ドル)移動
STEP ④
Checking Account → Roth/Traditional IRA(個人年金)に入金
収入の5%(100ドル)移動
STEP ⑤
Checking Account → クレジットカードの支払い
収入の10%(200ドル)払う
STEP ⑥
Checking Account → 固定費(家賃・光熱費など)の支払い
収入の50%(1,000ドル)を払う

この自動貯蓄プランはもちろん自分用にカスタマイズできます。

  • 401K口座を持ってない!
    ⇒ 働く会社や働き方(自営業など)によって401Kの制度がないかもしれません。その場合は、どなたでも口座を開設できるIRAの配分を高く設定してみては?
  • 家賃が高すぎて収入の50%以内に収められない!
    ⇒ 大都市は家賃が高いですよね〜(泣)その場合は固定費以外のSavingsなどの配分を下げましょう。。
  • 生活が質素だからお金があまってしょうがない!
    ⇒ その場合はSavings AccountやIRAの配分を高く設定してみては?

 

Savings Accountへの配分を上げれば上げるほど早くお金は貯まりますが、途中で挫折してしまうほど高く設定することはおすすめしません。ライフスタイルの変化とともに配分も変えていく必要があると思います。ときどき見直して調整してみてください。

 

お金が貯まりやすくなる方法

Checking AccountとSaving Accountの口座を別々の銀行で作っておくと、貯金しておいたお金を簡単に引き出せなくなるのでお金は貯まりやすくなります。

おすすめは会社からの給料が振り込まれる口座(Checking Account)を大手銀行に、貯蓄用の口座(Saving Account)をネット銀行にする方法です。

ひかり

ネット銀行は大手銀行と比べて年利が高いからおすすめ〜

最近ではネット銀行の年利は1.00〜1.85%の間を推移してます。私が使っているメインバンクのBank of Hawaiiが年利0.05%であることを考えるとナント20〜30倍もの開きが!

ネット銀行名年利(%)
Marcus by Goldman Sachs1.85
Ally1.80
Capital One1.00

なぜネットバンクが年利を高く設定できるかといえば、店舗やATMがないからです。

なお、ネットバンクの口座からお金を引き出す場合は、ネット上でネットバンクからメインバンクへ資金を移動(Transfer)する必要があり、その移動には通常2〜3営業日かかります。

注意
ネットバンクで口座を開設する際には、FDICに加盟していること確認しましょう。FDICに加盟している銀行であれば、いざという時、預金が守られます。

 

ネットバンクを使って貯金を自動化する方法

私はCapital OneというネットバンクでSavings Accountを保有してます。金利は1%と新しいネットバンクの金利より低いですが、口座の維持費が無料で以前トラブルがあったときのカスタマーサービスの対応が良かったので利用しつづけています。

Automatic Savings Plan(自動貯蓄プラン)というサービスもあり、設定しておけば、指定した金額を指定した頻度でメインバンクからSavings Accountへ移してくれます。とても便利なので活用してます。

Capital Oneを使った自動貯蓄プランの作成方法を以下にまとめてみました。

 

Capital Oneを使った自動貯蓄プランの作成方法

ホーム画面です。Savings Account→「View Account」を選択。

画面上部にある「Automatic Savings Plan」をクリック。

画面右下の「Start Saving」ボタンをクリック。

自動貯蓄プランの内容(振込金額・頻度など)を入力し、「Continue」ボタンをクリック。

入力した内容を確認し、問題がなければ「Create Automatic Savings Plan」ボタンをクリック。

プランが作成されたら、最後に確認画面が表示されます。これにて完了!

 

まとめ

長文になりましたが、貯金を自動的に増やす方法について今の私が書ける範囲で書いてみました。

ちなみに自動貯蓄プランのベースとなる考え方は、10年ほど前にこの本を読んで学びました。今でもときどき読み返しています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。