さかのぼること、9月。
ヒロの市場でランバイというフルーツを目撃しました(写真中央)。
以前食べたことがあるらしいけれど記憶にないので、今回あらためて買って食べてみました。
ランバイの基本情報
学名 | Baccaurea motleyana(コミカンソウ科ランバイ属) |
英名 | Rambai |
別名 | Rambi(フィリピン)、Mafai-farang(タイ)など |
原産地 | マレー半島、スマトラ島 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
ランバイはマレー半島・スマトラ島原産の、東南アジアで広く栽培されているフルーツ。
幹からひも状に果実をたくさん垂らす姿から、「アジアのジャボチカバ」として親しまれています。
(ジャボチカバは南米原産の熱帯果樹)
学名の「motleyana」は、ボルネオ島南東部でランバイを採取したジェームズ・モトリー(James Motley)に由来する。
(彼と妻と3人の子どもはその後、ボルネオ島バンジェルマシンで起きた戦いに巻き込まれ、この地域に住んでいたほかのヨーロッパ人とともに殺害されてしまったらしい)
そしてこれが今回市場でゲットしたランバイ。
熟したランバイの果実は黄色くて、長楕円形。
長さ4センチ強
幅3センチ強でした。
ランバイを食べてみた
はたしてランバイはどんなフルーツで、どんな味をしているのか?
確かめるため、早速食べてみました。
ランバイの皮は分厚いのですが、熟しているからか、やわらかくて剥きやすかったです。
そして小さいものは上のように実が一つ。
大きいものだと二つ、三つと実が詰まってました。
実は皮からポロリと簡単にはがれ、その表面はまるでグミ菓子のようにぷよぷよしていて張りがあります。
この実をまるごと口の中に放りこんでかむと、甘味と酸味が口の中に一気になだれ込むという面白い食感!
熟れ具合によって甘みが強かったり、酸味が強かったり、と個体差はあるものの
酸味はレモンを彷彿とさせる柑橘系の爽やかな酸味なので、なんだかクセになる味!
ちなみに実にはこのような小さなタネが一つずつ入ってます。
タネの長さは1.3センチでした。
ランバイの糖度
ランバイの糖度(糖度計)を測ってみると
結果は14%(度)でした。
まとめ
あらためてランバイを食べてみて、その独特の味わいにハマりそうです。
甘くておいしいフルーツは数あれど、酸味の効いたフルーツでもこんなにおいしいものがあるとは。
フルーツの世界は面白いです。
ちなみにランバイは雌雄異株で、私たちの農園にも何本も植えてあります。
品種にもよりますが、ランバイは発芽した種(実生)から栽培して実をつけるまでに5〜8年、接ぎ木された苗などから育てると2〜4年ほどで果実をつけるといわれています。
実がなる日がくるのが楽しみです。