女王の風格ここにあり!甘くて上品なマンゴスチン

7月下旬、無料で熱帯フルーツを収穫できる樹木園へ行ったら、大量のマンゴスチンが木になっていました。

まだほとんどの実が青かったのですが、熟したものも少しだけあり、収穫することができました。

家に帰って食べてみたらびっくりするくらい香り豊かで甘くておいしかったです。

そんなマンゴスチンについて今回は記事にまとめました。

 

マンゴスチンの基本情報

学名 Garcinia mangostana(フクギ科フクギ属)
英名 Mangosteen, Purple Mangosteen
別名 マンギス(インドネシア)、マンクット(タイ)
原産地 東南アジア(マレー半島)
おすすめ度 ★★★★★

マンゴスチンはとろけるように柔らかくとても甘いので、熱帯果物の女王(Queen of tropical fruits)と呼ばれます。

日本でも冷凍ものや、タイ産のマンゴスチンが手に入るので食べたことのある方も多いかもしれません。

マンゴスチンはタイ、インドネシア、マレーシアなど東南アジアで主に栽培されています。

果実は甘味が強いので、生食せいしょく(生のまま食べること)のほか、ジュースやゼリーなどに加工されます。

果皮に含まれる色素は、インドネシアの伝統的なかすり布・イカットの染料としても利用されます。

樹高 6〜25メートルほどに育ち、樹形はピラミッド型なのが特徴的です(写真中央)。

生育が遅いため、種から育てた(実生みしょう)場合、実をつけるまで 8〜15年かかると言われています。

成熟したマンゴスチンの木には一年に 500個以上の実がつくとか。

今回は木の上で熟したものと、木の下に落ちていたもので状態の良いものを収穫しました。

マンゴスチンは長さ5〜7センチくらいで、みかんと同じくらいの大きさです。

 

マンゴスチンの旬はいつ?

ハワイでは 6月下旬〜9月上旬に旬を迎えます。

ハワイ産のものかはわかりませんが、ヒロの市場でも売られているのを見かけます。

 

マンゴスチンを食べてみた

これが収穫したマンゴスチン。

 

ところで、マンゴスチンって皮が厚くて硬いので、触っても食べ頃かどうかの判断が難しいですよね?

私はできるだけ果皮の黒紫色が濃く、表面が傷ついてないものを選ぶようにしています。

 

また、マンゴスチンの皮は厚いので、皮をむくのが大変なように思えますが、コツさえつかめばとても簡単です!

これがわが家のマンゴスチンの開け方です。

まず、こんな風にマンゴスチンを指ではさんで

つぶすだけ!マンゴスチンが熟していれば簡単に割れます。

割れたときの感覚はなんともいえず気持ちいいですよ〜。

割れたら皮をむくのもチョチョイのちょい。

万が一、手で割れないくらい硬い場合は、そのマンゴスチンは古い可能性が高いです。

きれいに割れると、白く美しい果肉が姿をあらわします。

こうやって断面をみると、1センチくらいの分厚い皮の中に、みかんの房のような形の果肉が詰まっているのがわかります。

皮を取り除いて実だけを観察してみます。

この実には 6房ありましたが、房の大きさはマチマチ。

そして、それぞれに 1個ずつ、平らなタネが入ってます。大きい房に入ったタネは特に大きく、発芽もしやすいですよ。

 

肝心のマンゴスチンは、みずみずしくて、とても甘くて、抜群においしかったです!

ずっと食べていられます。

欠点を挙げるとしたら皮をむくときに手が紫色に染まること、果肉が少ないこと、そしてタネから果肉がはがれにくいこと、ですかね。

でもそんなことが気にならないくらいとびきりおいしいです。

 

マンゴスチンのへたの反対側のおしりに当たる部分には、お花のような模様があります。

実はこの花びらの数と、中の房の数は同じなんです。

 

マンゴスチンの追熟と貯蔵方法

マンゴスチンは追熟ついじゅく(フルーツを収穫後、一定期間置くことで、甘さが増すこと)するフルーツです。

赤紫色のマンゴスチンでも、数日置いておけば黒紫色になり、食べれるようになります。

おな、マンゴスチンは 10℃ で 8週間貯蔵できるそうです(*)。

参照(*)
Exotic Tree Fruit for the Australian Home Garden by Glenn Tankardより

 

マンゴスチンの糖度

毎回恒例の糖度チェックをしてみました(使用している糖度計

結果はなんと 18.6%(度)

 

まとめ

木の上で十分に熟してから収穫されたマンゴスチンはとても新鮮で、女王の名にふさわしい圧倒的なおいしさでした。

旅行などでハワイや東南アジアへ行ったら見かけることもあると思うので、ぜひ食べてみてくださいね!