ハワイ・プランテーション・ミュージアムでハワイのさとうきび産業について学ぶ

先日ハマクア沿岸の町パパイコウ(Papaikou)にあるハワイ・プランテーション・ミュージアムへ行ってきました。
ここではハワイの日系人をはじめとした移民が築きあげたさとうきび産業についての展示があります。

入り口
IMG_3875

IMG_3876

館内に入るとオーナー夫婦が温かく出迎えてくれ、英語で展示について簡単に説明してくれました。
IMG_3900
中はこのような感じ。ディスプレイが所狭しと並べられています。

話しによると、1868年を皮切りに約22万人の日本人がさとうきび畑や製糖工場で働くためハワイ各島に渡ったそうです。

ミュージアムでは移民が持参したカンナなどの大工道具、さとうきび畑での労働に使った作業着や農具、
当時の写真などが展示されています。
IMG_3896

移民が渡ハしてまずしなければならなかったのは家作り。
IMG_3899
さとうきびを材料にしていたとか。

収穫したさとうきびが製糖されるまでの行程も紹介されています。
IMG_3880

製糖の過程で得られる副産物で作られた壁材料。
IMG_3881

さとうきびの歯はとても鋭いので怪我をしないよう収穫時には
防御メガネや手作りの顔用プロテクターを装着していた労働者も多かったとか。
IMG_3891
写真には写っていませんが、ムチなども展示されていました。

ムチは、奴隷のような扱いを受けていた移民労働者にも使用されたとか。
このような過酷な労働の中で生まれた労働者の民謡・ホレホレ節の歌詞。
IMG_3883
「ホレホレ」とはさとうきびの枯れ葉を取り除く作業のことをいうそうです。
当時の言葉のためかわからない部分もありますが、歌詞の内容はぐっとくるものがあります。


ホノムは極楽
パパイコウ地獄
ヒロのワイアケア
人殺し

ハワイ島には北から南の順番にホノム、パパイコウ、ヒロという町があるのですが、
北にいけばいくほど土の厚さがあるので、ホノムは畑作りが容易でだから極楽。
それが南のパパイコウになるとだいぶ土の厚さがなくなり耕せなくなり地獄、
ヒロに至っては耕せばすぐ溶岩に突き当たる、ということで人殺し。
さぞかし大変な思いをしたんでしょうね( p_q)

日本から持参した足袋は畑作業に重宝されたそうです。
IMG_3892

ほかにも当時の新聞があり興味深かったです。
IMG_3887

ハワイにおける日本人移民の歴史の一部を知ることができて良かったです。
ハワイのさとうきび産業、日系移民の歴史について興味のある方にはオススメです!

住所:27-246 Old Mamalahoa Highway, Papaikou, Hawaii 96781

会館時間:火曜〜土曜 10:00am〜3:00 pm、日・月・休日 休み
公式サイト: http://memoriesofhawaiibigisland.com/