2年前にこのような記事を書きました。
今も変わらず栽培しているものが多いですが、それ以外の葉物野菜や根菜も最近では栽培しているので、本記事でまとめてみました。
ハワイ島ヒロ側の高温多湿環境下で栽培しています。
特別な手入れをしなくても簡単に栽培でき、害虫にも強い品種ばかりです。
ちなみにハワイ島では雑草の勢いがハンパないので、ほとんどのものはポット栽培で育てています。
日本でもおなじみの野菜
まずは日本でもおなじみの野菜から。
アシタバ/Ashitaba
種まきをしてもうまく発芽させることができなかったアシタバ。
たまたまヒロの苗屋さん(Garden Exchange)で売っていたので、苗を即購入。
生育が旺盛で、葉を摘んでも次の週には新しい葉を出してくれます。
だいぶ涼しくなると花が咲き、12月には大量の種ができたのでその一部を採取。
採取後すぐに種を蒔いたら無事に発芽してくれたので、今では苗の数が増えました。
ミツバ/Mitsuba
アシタバと同じセリ科のミツバ。
こちらは種から発芽させることができました。
高温・乾燥に弱く、暑い夏場に直射日光に当てると葉が黄色くなるので、半日陰で育てています。
草丈が 30センチくらいになったら、株元を5センチほど残して収穫してます。
収穫後のミツバは追肥してあげれば、その後も繰り返し収穫可能。
しばらく放っておくといつの間にやら花が咲いて、受粉されて種ができます。そして気づいたらまったく別の場所からミツバが発芽してるということも!
シュンギク/Shungiku (Edible Chrysanthemum)
こちらはキク科のシュンギク。
Home Depot や Walmart などで売られているハワイの種屋さん「Aina Ola Seed」の種を発芽させたものです。
草丈が 30センチほどに生長したら、下の葉を数枚残して主枝(一番太い枝)をカット。
カット後は、わき芽が伸びてくるので、繰り返し収穫できます。
シュンギクというと鍋物というイメージがありますが、生でサラダに入れて食べてもおいしいので重宝してます。
岡山サラダと炒チャオ
岡山サラダ(写真左)と炒チャオ(写真右)
岡山サラダはその名のとおりサラダ向きのレタス。食感がやわらかくて食べやすいです。
一方、炒チャオは肉厚でパリッとした食感のあるレタス。炒めものやラープのようにひき肉をレタスで包むようなレシピにも向きます。もちろんサラダに入れて食べてもOK。
どちらも簡単に栽培できなおかつ丈夫なので重宝してます。
ただあまり大きく育てると苦味が出るので、わが家では早めに収穫してます。
ゴボウ/Burdock
キク科のゴボウもポットで栽培してます。
てがるゴボウという品種で、その名のとおり楽をして栽培できます。
この品種のゴボウの長さは 35〜45センチ程度なので、写真のような縦長のポットを使えば、ポット栽培も可能です。
ゴボウやニンジンのような根菜類は虫・ネズミ・鳥の被害にあわないので結構育てています。
熱帯野菜
熱帯域を原産とする野菜もいろいろ栽培してます。
クラントロ(トロピカルコリアンダー)/Culantro (Tropical Coriander)
これはセリ科のクラントロ。
シラントロ(別名:コリアンダー、パクチー)と似た名前からも推測できるように、クラントロはメキシコや中南米が原産のハーブです。
四方に広がるノコギリ状の葉の部分を食べるのですが、香りも味もパクチーにそっくりなのでパクチーの代わりとして使えます。
(クラントロはパクチーより香りが強い印象を受けます)
ちなみに写真のクラントロの中心部からにょきにょきとまっすぐ上に伸びているのは花です。
放っておくと枯れて種になります。
クラントロは一年草ですが、種をそのまま放置していると次世代が自動的に育ってくれます。
たった一つの苗から栽培をはじめましたが、今では食べ切れないほど増えました。
カトゥック(アマメシバ)/Katuk
これはコミカンソウ科に分類されるカトゥック。
低木ですが、葉っぱを食べることができます。
同じように葉を食べる木としてはモリンガも有名ですが、カトゥックのほうがピーナッツのような香ばしさがあるので好きです。
カトゥックはマレーシアやインドネシアなどで古くから炒めものやスープに入れて食べられてきました。
私はサラダにいれて食べます。
ハワイでは花が咲き、白いベリーのような果実もできます。
未熟果は火を通せば食べることができるらしいですが、まだ試したことはありません。
果実は熟すと三つにパカッと割れ、中からは種が出てきます。
すごいデザイン!
なお、カトゥックの加工品は日本での販売を禁止されているそうなので、食べる場合には大量摂取しないよう十分に気をつけてください。
アマメシバの安全性問題 by 独立行政法人 国立健康・栄養研究所
カトゥックは薬物成分であるパパベリンを含有するという報告があり、大量摂取することによりめまいや意識障害などの副作用を起こす可能性が指摘されています。
ウベ/Ube
これはウベの苗。ポットで栽培しています。
苗は Big Island Association of Nurserymen (BIAN) が年二回ヒロの体育館で開催するプラントセールで数年前にゲットしました。
長芋と同じように生で食べることができ、毎年一回収穫することができます。
葉が枯れたら収穫のタイミング。
収穫後は葉に近いイモ上部を切り離して再び土に植えればOK。
翌年また生えます。
栽培が簡単かつおいしいのでかなり重宝してます。
その他の地域原産の野菜
タアサイ(ターサイ)/Tatsoi (Rosette Pak Choi)
これは中国原産のアブラナ科のタアサイ。
シュンギクと同じく、ハワイの種屋さん「Aina Ola Seed」の種を発芽させたもの。
寒さに強い品種なので、11月から 5月頃にかけて栽培しています。
タアサイの味と食感はチンゲンサイと似ていて、くせがなくおいしいです。
炒めものにぴったりです。