【最新情報2018】4か月ぶりに再開したハワイ火山国立公園へ

2018年5月11日以来閉鎖していたハワイ火山国立公園ですが、134日ぶりとなる9月22日に再オープンしたので先日行ってきました!

再オープンすると聞いてから公園に来るのが本当に楽しみでした。実際に行ってみると、まだまだアクセスできない場所も多いのですが、これまでスルーしていたトレイルを歩いたりして楽しかったです。

訪れたのが平日ということもあると思いますが、それほど混雑もなく、回転も早かったので駐車にも困りませんでした。

再オープンした火山公園をどう周ったのかを以下にまとめてみました。

注意
現在、赤く輝く溶岩や流れる溶岩は見ることができません。

ヒロからハワイ火山国立公園までの行き方

ヒロ市内からハワイ火山国立公園までは、車で約45分かかります。ハワイ・ベルト・ロード(ママラホア・ハイウェイ11号線)を南下するだけなのでとても簡単です。

公園に近づくと、看板が右手に見えてきます。数分後には、入り口ゲートが左手にあらわれます。

STOPサインのところで止まり、係員に入園料を払います。入園料は以下のとおり(2018年10月現在):

  • レンタカーなどの個人車両:$25
  • バイク:$20
  • 徒歩や自転車での入園:$12(一人あたり)

入園料は7日間有効です。レシートを見せれば、一週間以内であれば何度でも無料で入園できます。

ゲートでは地図や公園について書かれたパンフレットももらえますよ!

もらえない場合は「Could you give me a brochure?」と催促しましょう。

公園入口からキラウエア・ビジター・センターへの行き方

ゲートを出てまっすぐ進むと、右手に建物が見えてきます。この建物がキラウエア・ビジター・センター(Kilauea Visitor Center)です。

(地図はクリックで拡大します)

水洗トイレやギフトショップ、展示や最新マップ情報などありますので最初に立ち寄ることをおすすめします。駐車場はたっぷりあります。

キラウエア・ビジター・センターからボルケーノ・ハウス/アート・ギャラリー/サルファー・バンクス・トレイルへの行き方

キラウエア・ビジター・センターを出て右に行くと、左にボルケーノハウス、真ん前にサルファー・バンクス・トレイルの入り口、そして右にアートギャラリーがあらわれます。

ボルケーノハウスにはホテルとレストランが入っています。私が訪問したときはどちらも閉まっていましたが、ホテルは10月6日以降から宿泊できるようになり、レストランも10月中旬には再開予定とのことです。

参考 ボルケーノハウス公式サイトVolcano House

ボルケーノ・アート・ギャラリー

ビジターセンターの次はボルケーノ・アート・ギャラリー(Volcano Art Gallery)へ向かいました。地元のアーティストの写真や絵、食器やアクセサリーなどが展示販売されています。コアの木から作られたイスが高値で売られていたりして、見るだけでも面白かったですよ。

毎日午前9時から午後5時までオープンしてます。

サルファー・バンクス・トレイル

アートギャラリーの次はサルファー・バンクス・トレイル(Sulphur Banks Trail)へ向かいました。

このトレイルはとても簡単で、蒸気や火山ガスで黄色く染まった岩が見れてなかなか面白かったですよ。

  • 距離:往復 2 km(1.2 マイル)
  • 所要時間:往復 20 分程度
  • 難易度:Easy(簡単)
  • バリアフリー(車イスやベビーカーでもアクセス可)

詳しくは下の記事で書いたのでご覧ください。

スチーム・ベントとキラウエア・カルデラ

サルファー・バンクスを見学したあとは、キラウエア・ビジター・センターの駐車場に戻って、車でスチーム・ベント(Steam Vent)へ。場所は下の画像のです。

(地図はクリックで拡大します)

専用の駐車場に車をとめて見学しました。マグマで熱くなった火山岩に地下水が染み込んで、スチーム(水蒸気)が発生する場所です。雨が降るとスチームの量が増えます。

このスチームベントの左へ歩くと、右に進む道があるので曲がります。この道の両側にはバンブー・オーキッド(ナリヤラン)という蘭の一種がちょうど咲いていてきれいでした。

この道を歩いた先にはキラウエア・カルデラ(Kilauea Caldera)があります。縦 4.7 km、横 3.1 km、深さ 165 m の巨大なカルデラです。

天気が悪いと霧がかかって見えないこともありますが、天気がいいとよく見えますよ。

キラウエア・カルデラの中のハレマウマウ火口が5月の地震で拡大したので見てみたかったのですが、見てみても以前との違いがよくわかりませんでした(汗)。

もと来た道を戻り、次の目的地へ。

イキ・トレイル展望台

再び車に乗り、公園ゲートの方面へ戻ります。

公園ゲートのすぐ手前にある道(Crater Rim Drive)を右に曲がり、イキ・トレイル展望台(Iki Trail Trailhead)を目指します。場所は下の地図のです。

(地図はクリックで拡大します)

スチームベントからイキ・トレイル展望台までは車で6分くらい。

イキ・トレイルは一番好きなトレイルですが、残念ながら現在閉鎖中。上からイキ・クレーターを眺めることしかできません。

イキ・クレーターは縦 914 m、横 1.6 km、深さ 121 m の巨大なクレーターです。

このクレーターの底も1959年には溶岩であふれていて、ボコボコ泡立っていたとか。当時、溶岩が580メートルもの高さまで泉のように噴き出ていたというから驚きです。

展望台からは天気がよければ、奥にハレマウマウ火口や雄大なマウナロア山も見れますよ!

MEMO
現在、汲み取り式トイレが設置してありました。

デバステーション・トレイル

次はイキ・トレイル展望台から車で6分離れたデバステーション・トレイル(Devastation Trail)へ。

場所は下の地図の⑥です。

(地図はクリックで拡大します)

このトレイルはプウ・プアイという丘の周りの舗装された道を歩くトレイルです。トレイルの終点はプウ・プアイ展望台(Pu’u Pua’i Overlook)です。デバステーション・トレイルの駐車場からプウ・プアイ展望台までは片道徒歩10分〜15分程度と比較的簡単なトレイルです。

1959年のキラウエア・イキの噴火で形成されたプウ・プアイと降り積もった火山灰が見れます。

  • 距離:往復1.6 km(1マイル)
  • 所要時間:往復30分程度
  • 難易度:Easy(簡単)
  • バリアフリー(車イスやベビーカーでもアクセス可)
MEMO
現在、駐車場に汲み取り式トイレが設置してあります。

チェーン・オブ・クレーターズ・ロード/ケアラコモ・オーバールック

次はデバステーション・トレイルからチェーン・オブ・クレーターズ・ロード(Chain of Craters Road)にあるケアラコモ・オーバールック(Kealakomo Overlook)へ向かいました。車で20分くらいです。

下の地図のピンクで囲まれた場所です。

(地図はクリックで拡大します)

途中で道路脇にハワイ固有種のネネの夫婦が!車道のすぐ横だから車にひかれないか心配でした。。以前この公園に来たときも車道の脇で見かけたのでよく出るスポットなのかもしれません。

晴れた日のチェーン・オブ・クレーターズ・ロードからの眺めは最高です!雨が降ったりやんだりする日には虹がよく出るエリアでもあります。

ケアラコモ・オーバールックはホーレイ・パリの上にある見晴らしのいい展望台です。風が強いことが多いですが、ピクニックテーブルがあるので、ランチや夕食など軽食をここでとる人を結構見かけますよ。

プウ・ロア・ペトログリフ

ケアラコモ・オーバールックのあとはプウ・ロア・ペトログリフ(Pu’u Loa Petroglyphs)へ。車で10分くらいです。

下の地図のピンクで囲まれた場所です。

(地図はクリックで拡大します)

ここはハワイ原住民が溶岩に刻んだペトログリフ(岩石線画)を見学できるスポットです。ペトログリフが集まるエリアにたどり着くには片道30分の道のりを歩かなければなりません。

道のりは意外と長いですが、ペトログリフを見るのが初めだった私はとても楽しめました。

  • チェーン・オブ・クレーターズ・ロード沿いの駐車場からプウ・ロア・ペトログリフまでの距離:往復 2.25 km(1.4 マイル)
  • 所要時間:往復 1 時間〜 1 時間半 程度
  • 難易度:Moderate(普通)

詳しくは下の記事に書いたのでご覧ください。

ホーレイシーアーチ

プウ・ロア・ペトログリフを見たあとは、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードをさらに南下し、最終地点のホーレイ・シー・アーチ(Holei Sea Arch)へ。車で4分くらいの場所です。

下の地図のピンクで囲まれた場所です。

(地図はクリックで拡大します)

ホーレイ・シー・アーチへ行くには道路脇に縦列駐車で車をとめて歩いていきます。駐車スペースからアーチが見える場所までは歩いてすぐです。

売店やトイレ(汲み取り式)もあります。売店ではアイス、ドリンクやスナックなどの軽食、マグネットやポストカードなどのお土産が買えますが、なにもかも高いです。

アイスはなんと一本$5.99!でもプウ・ロア・ペトログリフを歩いたあとで冷たいものが食べたかったのでコナ・コーヒー味を買ってしまいました。ワイメア産のMOKU POPSというアイスでしたがサクサクでおいしかったですよ!ほかにもリリコイ味とかハワイ島っぽいフレーバーがそろってました。

そしてここでもネネのペアを見かけました。火山公園が再開したばかりで人が少ないからかもしれませんが、今までこんなに見かけたことないです。

このエリアにはビーチ・ナウパカというハワイ固有種が自生してます。薄紫の筋が入った白い花がとてもかわいいです。ハワイ島では一年中花を咲かせるので、写真のように花と実の両方が同時についていることが多いです。

ホーレイ・シーアーチのホーレイという名前はハワイ島固有種のOchrosia Comptaという小さな花が由来になっています。

シーアーチは自然が造りだした造形物です。アーチの高さは27.4メートル(90フィート)にもなります。ここ100年以内にできたそうですが、いつかは崩れてなくなってしまうそうです。

溶岩流に飲み込まれた道路

ホーレイ・シー・アーチを見たあと最後に寄ったのは1972年の溶岩流に飲み込まれた道路。ホーレイ・シー・アーチからは車で8分くらいの場所にあります。

場所は左の地図の矢印のあたりです。目立つ看板もないのでわかりにくいかもしれませんがツアーバンや車が数台とまっていることが多いのでそれが目印になるかもしれません。

右の衛星写真の駐車スペースから下に歩いていくと溶岩流に飲み込まれた道路にたどり着けます。

飲み込まれた道路というのは昔のチェーン・オブ・クレーターズ・ロードの一部だった道路です。ここらへんでごはんを食べてるツアー参加者もたまに見かけますよ。

このように刻々と姿を変える火山公園は何度来ても新しい発見があって楽しめます。